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地球再生計画コラム
伊勢神宮の神様の食事
日本はアキアカネの舞う水田の国であるという話は前に書いたが、もうひとつ「瑞穂の国」という古名があることも忘れてはならない。
 古代日本が稲穂の実る豊かな農耕社会だったことに加えて、今でも行なわれるご神事に米と日本人の関係に関して大切なことが暗示されているのである。
 伊勢神宮ではご鎮座以来1500有余年のどの日も、毎朝夕神様にお食事を奉るお祭りが行なわれている。これを日別朝夕大御供祭という。
 お供えする神饌は「おもの」といい、御飯三盛り、鰹節、鯛、海草、季節の生野菜と果物、塩(正しくは御塩という)と水、そして清酒の神酒が三盛りであるが、明治以前は節句など特別な日を除き、基本の御飯、塩、水が毎日捧げられていたのである。
 この事実は、日本人にとって毎日の食生活に必要不可欠なのがこの三つだということを示唆してはいないだろうか。
                                     大神棟が「日本人の主食としなさい」と、天孫ニニギノミコトにさずけられた稲の種を、倭姫命が御料の米をここでつくりなさいと定めた、五十鈴川の清らかな水を引いた神宮神田(伊勢市楠部町)にまいて栽培し、野菜や果物も御園という神様専用の畑で年間に約百種、潔斎し、白装束をまとった神宮職員が心を込めて栽培する。
 ここには、自給自足のためでも商品化のためでもない、神と人間の、与える者と享受する者との厳粛にして無限の豊かな関係に基づいた米の栽培の姿がある。
 そして、神宮最大のお祭りである神嘗祭は、大神棟から寄託された米を毎年約束のとおりに実らせて、感謝を込めて捧げる報恩感謝の大祭であり、豊作と皇室をはじめ世の中の平和を祈願するものだ。
 神様にお供えするための塩は、倭姫命がここでつくりなさいと教えた場所の入浜式塩田から汲んだ濃い塩水を釜で租塩に煮つめ、三角錐の型に入れ堅塩に固める。
 干鯛にしても伊勢湾に浮かぶ愛知県知多郡南知多町の篠島でつくられる。
 日本人にとって、米とは「神のみたま」が宿るものとする信仰がある。新米をいただくことによって「稲のみたま」を通じて大神様とつながるとされた。まず、神が召し上がり、天皇が召し上がる新嘗祭がすんではじめて新米が食べられるという慣習があった。
 この地上生活でいちばん基本となる肉体を生かしてくれるものは.米に宿るみたまである。
 こういう霊的な食事観があったという事実は、現代日本からすれば驚くべきことではないか。
 なぜなら、そこには米がもし神様がさずけてくれた食糧であれば、それを無事に栽培し、収穫し、感謝を込めて神様にお返しするのは当然になってくるからだ。そして、改めていただき直して食事とするという形を守り続けていく。こんなところに、たとえ部分的には干ばつや飢饉に見舞われたにせよ、絶対に民族自体が天から見放されることはないだろうという、日本人の楽天性をうかがい知ることができる。
 現在の日本は世界でも食糧自給率の低い国である。穀物輸入量と米の国内生産量との差もほとんどない。米があまり、減反政策もやっている。先進国がお金のカにまかせて穀物を輸入する一方で、満足に食べられない国もある。日本も同じで、外国から小麦などの穀物を輸入し、米の生産は抑制している。
 ファーストフードの食品の方が米よりもなじみ深くなりつつある今の日本の食生活は、明治以降に西洋の栄養学が入り、さらにまた戦後になって食生活が欧米化する過程で古来より受け継がれてきた先祖の食べ物に対する知恵をまったく捨ててしまった結果と言えよう。
 678年に天武天皇が「肉食禁止令」を出して以来、日本人が1200年もの長きにわたり穀物の主食中心の粗食と少ない食事を続け、16世紀に来日した宣教師フランシスコ・ザビエルをして感嘆せしめたほど、自然界との調和がとれ、健康を維持していたことからすると、これから将来の日本の子供や若者の行く末はどうなることか考えざるをえない。
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